コーヒー初心者だった私が最初に戸惑った専門用語との出会い
今から5年前、IT企業で働いていた私が初めて本格的なカフェに足を踏み入れた時のことを、今でもはっきりと覚えています。同僚に誘われて入った小さなスペシャルティコーヒー専門店で、店員さんから「どちらの豆がお好みですか?エチオピアのナチュラルとコロンビアのウォッシュド、どちらも浅煎りでご用意できます」と聞かれた瞬間、私は完全に固まってしまいました。
専門用語の壁に直面した瞬間
その時の私にとって、コーヒーは「ブレンドかストレート」「深煎りか浅煎り」程度の認識しかありませんでした。「ナチュラル」「ウォッシュド」というコーヒー用語は全く理解できず、結局「おすすめで」と答えるしかありませんでした。同僚は当たり前のように「じゃあエチオピアのナチュラルで、ハンドドリップでお願いします」と注文し、その流暢さに驚いたものです。
その後、出てきたコーヒーの味わいに感動した私は、自分もこの世界を理解したいと強く思いました。しかし、コーヒーについて調べ始めると、次から次へと専門用語が登場し、最初は本当に戸惑いました。「ブルーム」「抽出時間」「粒度」「酸味のキャラクター」など、一つ一つが新しい発見でありながら、同時に高い壁のように感じられました。
用語を覚えることで広がった新しい世界
しかし、これらのコーヒー用語を一つずつ理解していくうちに、コーヒーの味わいがより深く感じられるようになりました。「この酸味はクエン酸系だな」「今日のブルームは良い感じに膨らんだ」といった具合に、味覚と知識が結びつく瞬間の喜びは格別でした。今思えば、あの時の戸惑いこそが、私のコーヒー人生の出発点だったのです。
私が厳選したコーヒー用語20選とその覚え方
私がコーヒーの世界に足を踏み入れてから5年間で出会った数百の専門用語の中から、実際にカフェや豆の購入時に最も頻繁に使われる20の用語を厳選しました。これらは私がIT企業で働いていた頃、カフェで恥ずかしい思いを何度もした経験から「これだけは覚えておけば安心」と断言できるものばかりです。
基本のコーヒー用語20選
以下の表は、私が実際にカフェや豆の購入時に遭遇した頻度順で並べたコーヒー用語です。右側には私なりの覚え方のコツも記載しました。
用語 | 意味 | 覚え方のコツ |
---|---|---|
エスプレッソ | 高圧で抽出した濃いコーヒー | 「急行」を意味するイタリア語から |
ブレンド | 複数の豆を混合したもの | 英語の「混ぜる」そのまま |
ストレート | 単一産地の豆のみ使用 | 「まっすぐ」=混ぜ物なし |
ドリップ | お湯を注いで抽出する方法 | 「滴る」動作を想像 |
焙煎(ばいせん) | 生豆を熱で煎る工程 | 「煎る」漢字に注目 |
深煎り・浅煎り | 焙煎の度合い | 色の濃さで判断 |
アメリカーノ | エスプレッソをお湯で薄めたもの | アメリカ人好みの薄いコーヒー |
カフェラテ | エスプレッソにスチームミルク | イタリア語で「コーヒー牛乳」 |
カプチーノ | エスプレッソにフォームミルク | 泡立ったミルクが特徴 |
マキアート | エスプレッソにミルクの「染み」 | 「染み」を意味するイタリア語 |
これらの用語を覚える際、私は実際に注文しながら店員さんに質問する方法を取りました。「このカプチーノの泡はどうやって作るんですか?」といった具合に、実体験と結びつけることで記憶に定着しやすくなります。特に忙しい社会人の方には、通勤途中のカフェで1日1つずつ新しい用語を使って注文することをおすすめします。
【基本編】まずはこれだけ覚えればカフェで困らない5つの用語
コーヒー初心者の頃、私はカフェで注文するたびに冷や汗をかいていました。「エスプレッソベースで…」「浅煎りと深煎りどちらが…」店員さんの質問に答えられず、結局いつも「ブレンドコーヒーで」と逃げていたんです。そんな経験から、まず覚えるべき基本的なコーヒー用語を5つに厳選しました。
1. エスプレッソ(Espresso)
高圧で短時間抽出した濃厚なコーヒーのこと。カフェラテやカプチーノのベースになります。私が初めて飲んだ時は「こんなに小さいカップで800円?」と思いましたが、その濃厚さと香りの深さに驚きました。
2. ドリップコーヒー
お湯をコーヒー粉に注いで抽出する最も一般的な方法。「本日のコーヒー」として提供されることが多く、カフェで最も注文しやすいメニューです。
3. 浅煎り・深煎り
コーヒー豆の焙煎度合いを表す用語。浅煎りは酸味が強く、深煎りは苦味とコクが強くなります。私は最初、苦いコーヒーが苦手でしたが、浅煎りから始めることで徐々にコーヒーの魅力を理解できました。
4. シングルオリジン
単一の農園や地域で栽培された豆のこと。「エチオピア産」「グアテマラ産」など産地名で表示されます。それぞれ独特の風味特性があり、コーヒーの奥深さを知るきっかけになります。
5. ブレンド
複数の豆を混ぜ合わせたコーヒー。バランスが良く飲みやすいため、初心者におすすめです。迷った時は「ハウスブレンド」を選べば、そのお店の個性を味わえます。
これらの用語を覚えておけば、カフェでの注文が格段に楽になり、店員さんとのコミュニケーションも円滑になります。
【抽出編】ドリップコーヒーを楽しむための必須用語5選
家でコーヒーを淹れ始めて最初に戸惑ったのが、抽出に関するコーヒー用語の多さでした。「蒸らし」「抽出時間」といった基本的な言葉から、カフェで聞く専門的な表現まで、知らないと恥ずかしい思いをすることも。ここでは、私が実際にハンドドリップを覚える過程で「これは絶対に覚えておくべき」と痛感した抽出関連のコーヒー用語を5つ厳選してご紹介します。
蒸らし(むらし)
コーヒー粉にお湯を少量注いで30秒程度待つ工程のことです。私が初めてドリップに挑戦した時、この工程を知らずにいきなりお湯をドバドバ注いでしまい、薄くて物足りないコーヒーになってしまいました。蒸らしによってコーヒー粉が膨らみ、成分が抽出されやすくなるため、現在では必ず粉の重量の2倍のお湯で30秒間蒸らしています。
抽出時間
お湯を注ぎ始めてから最後の一滴が落ちるまでの時間です。一般的にハンドドリップでは3-4分が目安とされています。私は最初、時間を計らずに適当に淹れていましたが、毎回味が変わってしまう原因がこれでした。今ではタイマーを使って必ず時間を測定し、好みの味になる時間を記録しています。
湯温(ゆおん)
コーヒーを抽出する際のお湯の温度のことで、通常85-95℃が適温とされています。沸騰したお湯をそのまま使っていた初心者時代は、苦味ばかりが強調されたコーヒーになっていました。現在は温度計を使って90℃前後で抽出することで、酸味と苦味のバランスが取れた味を実現できています。
ドリップ
コーヒー粉にお湯を注いで成分を抽出する方法全般を指すコーヒー用語です。「ハンドドリップ」「ペーパードリップ」など、様々な派生語があります。カフェで「ドリップコーヒーをお願いします」と注文する際の基本用語でもあり、エスプレッソベースの飲み物と区別する時に使います。
粒度(りゅうど)
コーヒー豆を挽いた時の粉の細かさを表す用語で、「細挽き」「中挽き」「粗挽き」に分類されます。私は最初、全て中挽きで統一していましたが、豆の種類や抽出方法に合わせて粒度を調整することで、格段に美味しいコーヒーが淹れられるようになりました。
【豆・焙煎編】コーヒー豆選びで知っておきたい基本用語5選
シングルオリジン
私がコーヒーの世界で最初に覚えた専門用語の一つが「シングルオリジン」でした。IT企業で働いていた頃、カフェで「このコーヒーはエチオピア産のシングルオリジンです」と説明され、なんとなく高級そうな響きに惹かれて注文したのがきっかけです。
シングルオリジンとは、単一の農園や地域で栽培されたコーヒー豆のことで、ブレンド(複数の豆を混ぜ合わせたもの)の対義語として使われます。その土地特有の気候や土壌の特徴が味に反映されるため、「コーヒーのテロワール」とも呼ばれています。
浅煎り・中煎り・深煎り
焙煎度合いを表すこのコーヒー用語は、豆選びで必ず遭遇します。私は最初、「深煎りの方が美味しそう」という先入観で選んでいましたが、実際は好みの問題だと気づいたのは専門学校に入ってからでした。
焙煎度 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
浅煎り | 酸味が強く、豆本来の風味が残る | フルーティーな味わいが好きな人 |
中煎り | 酸味と苦味のバランスが良い | 初心者におすすめ |
深煎り | 苦味が強く、コクがある | しっかりした味わいが好きな人 |
ハニープロセス・ウォッシュド
これらはコーヒー豆の精製方法を表すコーヒー用語です。私が初めてハニープロセスの豆を飲んだ時、その独特の甘みに驚いたことを覚えています。
ウォッシュドは水洗式で、すっきりとした味わい。ハニープロセスは果肉を一部残して乾燥させる方法で、蜂蜜のような甘みが特徴です。同じ産地でも精製方法が違うだけで全く異なる味になるのが面白いところです。
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