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コーヒー豆の個性を発見!同じ産地でも農園で味が劇的に変わる驚きの体験

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目次

コーヒー豆一つ一つの個性を発見した瞬間の衝撃

正直に告白すると、コーヒーを本格的に学び始めた頃の私は、「エチオピア産のコーヒー豆はフルーティーな味」「グアテマラ産は酸味が特徴」といった、産地別の一般的な特徴でしか豆を理解していませんでした。しかし、ある日の出来事が私のコーヒー観を根底から覆すことになったのです。

同じエチオピア産でも全く違う2つの豆

それは専門学校在学中の2019年春のことでした。講師の方が「今日は特別に、同じエチオピア産でも農園の違いを体感してもらいます」と言って、2つの豆を用意してくださいました。一つはイルガチェフェ地区のコチェレ農園、もう一つはシダマ地区のベンサ農園の豆でした。

私は内心「どちらもエチオピア産だから、似たような味だろう」と思っていました。ところが、実際にカッピング(※コーヒーの品質を評価するテイスティング方法)をしてみると、その違いに愕然としたのです。

コチェレ農園の豆は確かに教科書通りのベリー系の華やかな酸味が際立っていました。しかし、ベンサ農園の豆は全く異なり、チョコレートのような深いコクと甘みが主体で、酸味はほとんど感じられませんでした。同じ国の豆とは思えないほどの違いに、私は完全に混乱してしまいました。

コーヒー個性の奥深さを知った転換点

この体験が、私にとってコーヒー個性の真の多様性を理解する転換点となりました。産地だけでコーヒーを判断していた自分の浅さを痛感し、同時に一つ一つの豆が持つ固有の個性に深く魅力を感じるようになったのです。

その日から私は、豆選びの際に必ず農園名や品種、精製方法まで確認するようになりました。そして気づいたのは、コーヒーの世界には想像以上に豊かな個性の宝庫が広がっているということでした。

同じ産地でも農園によって味が変わる驚きの体験談

昨年の春、私が最も衝撃を受けたのは、同じエチオピア・イルガチェフェ産でも農園によってここまでコーヒー個性が違うのかということでした。IT企業での忙しい日々の中、週末の楽しみとして始めたコーヒー豆の飲み比べで、この発見は私のコーヒー観を一変させたのです。

同じ産地名でも全く違う2つの農園

ある日、行きつけのコーヒー豆専門店で「同じイルガチェフェでも農園が違うとどう変わるか試してみませんか?」と店主に勧められました。購入したのは以下の2つです:

農園名 標高 処理方法 実際の味わい
コンガ農園 1,900m ウォッシュド 柑橘系の酸味が強く、紅茶のような軽やかさ
ゲレナ農園 2,100m ナチュラル ベリー系の甘みが際立ち、ワインのような複雑さ

同じドリップ方法(V60、92℃、3分抽出)で淹れたにも関わらず、まるで別の国の豆かと思うほど味の違いがありました。コンガ農園は朝の目覚めにぴったりの爽やかさ、ゲレナ農園は仕事終わりのリラックスタイムに最適な深い味わいでした。

農園による個性の違いが生まれる理由

この体験をきっかけに調べてみると、標高200mの差処理方法の違いが大きく影響していることが分かりました。標高が高いほど昼夜の寒暖差が大きく、豆がゆっくり成熟するため酸味が際立ちます。また、ウォッシュド処理は豆本来のクリアな味を、ナチュラル処理は果実味を強調するのです。

この発見により、産地名だけでコーヒーを選ぶのではなく、農園レベルでの個性を楽しむという新たなコーヒーライフが始まりました。

コーヒー個性の違いを感じ取るための味覚の鍛え方

私が実践している味覚の鍛え方は、実は特別な技術というより、日常の中で少し意識を変えるだけでできるものです。システムエンジニア時代の論理的思考を活かして、体系的にアプローチしてみました。

段階的テイスティング法で基本を身につける

最初に取り組んだのは、同じ農園の豆を異なる焙煎度で比較する方法です。例えば、エチオピアのイルガチェフェ農園の豆をライト、ミディアム、ダークローストで飲み比べてみました。焙煎度が変わるだけで、フルーティーな酸味が際立つものから、苦味とコクが主体になるものまで、まるで別の豆のような変化を感じられます。

忙しい社会人の方には、週末の30分間だけでも集中してテイスティングする時間を作ることをおすすめします。私は毎週土曜日の朝を「テイスティングタイム」として、2〜3種類のコーヒー個性を比較しています。

味覚記録ノートの効果的な活用

味覚の記憶は曖昧になりがちなので、簡単な記録を残すことが重要です。私が使っているのは、5つの要素での評価システムです:

評価項目 チェックポイント
酸味 レモン系/ベリー系/まろやか
苦味 キレのある/重厚/ほのか
甘味 チョコレート/キャラメル/フルーツ
香り 花/ナッツ/スパイス
後味 すっきり/余韻長い/複雑

この記録を3ヶ月続けた結果、以前は「苦いか酸っぱいか」程度だった味覚が、明確にコーヒー個性の違いを感じ取れるようになりました。特に、同じコロンビア産でも農園ごとの微妙な違いまで分かるようになったのは大きな進歩でした。

忙しい社会人でも実践できる個性比較テイスティング法

実は、コーヒーの個性を楽しみたくても「平日は時間がない」という社会人の方がほとんどだと思います。私も会社員時代は同じ悩みを抱えていました。そこで編み出したのが、週末の30分を使った「3豆同時テイスティング法」です。

週末30分の効率的個性比較法

この方法では、同じ産地の異なる農園、または同じ焙煎度の異なる産地の豆を3種類用意します。私が実際に試した組み合わせをご紹介しましょう:

比較パターン 豆の組み合わせ例 発見できる個性の違い
同産地・異農園 エチオピア(イルガチェフェ・シダマ・ハラー) 土壌や標高による風味の変化
同焙煎度・異産地 中煎り(グアテマラ・コロンビア・ブラジル) 産地特有のテロワール※の違い
同品種・異処理法 ゲイシャ種(ウォッシュド・ナチュラル・ハニー) 精製方法による味の変化

※テロワール:産地の気候・土壌・環境が生み出す独特の風味特性

忙しい平日でも続けられる記録術

平日は淹れた1杯について、スマホのメモ機能に「酸味・苦味・甘味・香り」の4項目を5段階で記録するだけ。私は通勤電車の中で前日のコーヒーを振り返り、30秒で記録していました。

週末にこの記録を見返しながら3豆比較を行うと、平日に感じた微細な違いが明確に浮かび上がってきます。この方法で、月に12種類のコーヒー個性を体系的に理解できるようになり、3ヶ月後には産地を当てられるレベルまで味覚が成長しました。

品種による個性の違いを楽しむ実践的アプローチ

同じ産地でも品種が違えば、コーヒーの個性は劇的に変わります。私が最も驚いたのは、エチオピア産のゲイシャ種とイルガチェフェ在来種を飲み比べた時のことでした。同じ国で育った豆とは思えないほど、全く異なる味わいに衝撃を受けたのです。

品種別テイスティングの実践方法

品種によるコーヒー個性の違いを体感するため、私は毎月「品種比較月間」を設けています。具体的な方法をご紹介します。

まず、同一条件での抽出が重要です。豆の挽き方(中細挽き)、お湯の温度(85℃)、抽出時間(3分)を統一し、品種以外の変数を排除します。これまで試した中で特に違いが分かりやすかったのは以下の組み合わせです:

品種 特徴的な風味 私の印象
ブルボン種 甘みが強く、まろやか チョコレートのような深い甘さ
ティピカ種 酸味と苦味のバランス クリアで上品な味わい
ゲイシャ種 フローラルで華やか 紅茶のような軽やかさ

忙しい社会人でもできる品種探求法

平日の朝は時間が限られるため、週末集中型のテイスティングがおすすめです。私は土曜日に3種類の豆を同時に淹れ、小さなカップに分けて比較試飲しています。

この方法を続けて半年後、同僚から「最近コーヒーの話が具体的になった」と言われました。品種による個性を理解することで、自分好みのコーヒー選びが格段に上達し、毎日の一杯がより特別なものになったのです。

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