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元SEが5年間で150種類を試飲して発見したコーヒー多様性の驚くべき魅力

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世界のコーヒーで感じた多様性の魅力とは

システムエンジニア時代の私は、毎朝同じインスタントコーヒーを飲む習慣でした。しかし、29歳でコーヒーの世界に足を踏み入れてから、その認識は完全に覆されました。これまで5年間で約150種類の世界各地のコーヒー豆を試飲してきた経験から、コーヒー多様性の驚くべき魅力についてお話しします。

一杯のコーヒーに込められた無限の可能性

同じコーヒーという飲み物でも、産地によってこれほど違うものかと初めて実感したのは、エチオピア産とグアテマラ産を飲み比べた時でした。エチオピア産は花のような華やかな香りとベリー系の酸味が特徴的で、まるで紅茶のような軽やかさ。一方、グアテマラ産はチョコレートのような甘みとナッツの香ばしさが印象的でした。

この体験から、コーヒーの多様性は主に以下の要素によって生み出されることを学びました:

要素 影響する特徴 具体例
気候・土壌 酸味の質、甘み 高地栽培→明るい酸味
品種 香り、ボディ感 ゲイシャ種→花のような香り
精製方法 クリーンさ、フルーティさ ナチュラル製法→果実感強

忙しい社会人生活の中で、このコーヒー多様性を知ることは、日常に新たな発見と癒しをもたらしてくれます。毎朝違う産地のコーヒーを楽しむことで、まるで世界旅行をしているような気分を味わえるのです。

コーヒー多様性を実感した私の体験談

私がコーヒー多様性の真の深さを実感したのは、専門学校時代のカッピング(テイスティング)授業でのことでした。同じ「コーヒー」という飲み物でありながら、産地や品種、精製方法によってこれほど味が変わるものかと、正直驚愕したのを覚えています。

運命を変えた5種類のシングルオリジン体験

特に印象的だったのは、ある日の授業で用意された5つのシングルオリジン豆の飲み比べでした。エチオピア・イルガチェフェの華やかな花の香り、グアテマラ・アンティグアのチョコレートのような重厚感、ケニアAAの黒カシスを思わせる酸味、ジャマイカ・ブルーマウンテンの上品なバランス、そしてハワイ・コナの滑らかな甘み。

同じ抽出条件で淹れているにも関わらず、まるで5種類の異なる飲み物を味わっているような感覚でした。この体験が、私のコーヒーに対する固定概念を完全に覆したのです。

文化の違いが生み出す味の個性

その後の産地訪問で気づいたのは、コーヒーの多様性は単なる品種の違いではなく、各国の文化や気候、土壌が織りなす芸術作品だということです。

産地 特徴的な味わい 文化的背景
エチオピア フルーティーで華やか コーヒー発祥の地、伝統的な精製法
ブラジル ナッツ系でバランス良好 大規模農園、機械化による安定品質
コロンビア 明るい酸味とコク 小規模農家の手作業による丁寧な栽培

コロンビアの山間部で出会った農家の方が「この豆一粒一粒に、私たち家族3世代の想いが込められている」と語った言葉は今でも忘れられません。コーヒー多様性の背景には、必ず人々の生活と文化があるのだと実感した瞬間でした。

味の違いに驚愕した初めての飲み比べ体験

システムエンジニア時代の私が、初めてコーヒーの多様性に触れたのは、同僚に誘われて参加した小さなカフェの「産地別飲み比べイベント」でした。正直、当時の私にとってコーヒーは「苦い飲み物」程度の認識でしかありませんでした。

衝撃的だった3種類の味わいの違い

その日用意されていたのは、エチオピア・イルガチェフェ、グアテマラ・アンティグア、ブラジル・サントスの3種類。同じコーヒーなのに、まるで別の飲み物のような味の違いに心底驚きました。

産地 私が感じた味わい 当時の印象
エチオピア・イルガチェフェ フルーティーで酸味が爽やか 「これ本当にコーヒー?」
グアテマラ・アンティグア チョコレートのような甘み 砂糖を入れてないのに甘い
ブラジル・サントス ナッツのような香ばしさ 一番「コーヒーらしい」

特にエチオピアの豆は、それまで私が抱いていた「コーヒー=苦い」という固定観念を完全に覆しました。まるでフルーツティーのような軽やかな酸味と花のような香りに、「同じコーヒーの木から採れた豆なのに、なぜこんなに違うのか?」という疑問が湧き上がりました。

この体験が、後にコーヒーの道に進むきっかけとなったのです。仕事の合間に立ち寄った何気ないイベントが、私の人生を変える転機となりました。コーヒーの多様性を知ることで、毎日の一杯が単なる飲み物から、世界中の文化や風土を感じられる特別な時間へと変わったのです。

産地別コーヒーで発見した文化の違い

コーヒー産地を訪れるようになって5年が経ちますが、最も驚いたのは同じコーヒーという飲み物でも、その土地の文化が味に深く反映されていることでした。コーヒー多様性を理解するには、単に豆の品種だけでなく、その背景にある文化的な違いを知ることが不可欠だと実感しています。

エチオピアで体験した「コーヒーは共有するもの」という文化

2019年にエチオピアの農園を訪れた際、現地の「コーヒーセレモニー」に参加させていただきました。生豆から焙煎、抽出まで約2時間をかけて、家族や近所の人々と一緒にコーヒーを楽しむ伝統的な儀式です。日本では効率性を重視して10分程度で淹れることが多い私にとって、この時間のかけ方は衝撃的でした。

実際に飲んでみると、浅煎りながら非常に複雑な香りと、フルーティーな酸味が印象的でした。しかし何より、みんなでゆっくりと会話を楽しみながら飲むスタイルが、コーヒーの味わいをより深いものにしていることを実感しました。

ブラジルの大規模農園で学んだ「効率性と品質の両立」

一方、ブラジルの大規模農園では全く異なる文化に触れました。機械化が進んだ近代的な農園で、品質管理のシステマティックなアプローチに圧倒されました。現地のカッピング(※テイスティングによる品質評価)では、同じ農園内でも区画ごとに微妙な味の違いがあることを数値化して管理していました。

ここで飲んだコーヒーは、エチオピアとは対照的にナッツのような香ばしさとチョコレートのような甘みが特徴的で、安定した品質の中にも独特の個性を感じることができました。忙しい社会人の朝にぴったりの、力強くも飲みやすい味わいでした。

焙煎度合いが生み出す無限の可能性

同じコーヒー豆でも、焙煎度合いを変えるだけで全く違う飲み物になる——これがコーヒー多様性の最も分かりやすい例だと思います。私が初めてこの事実を体感したのは、エチオピア産の豆を浅煎りから深煎りまで5段階で焙煎してもらった時でした。

焙煎度合いによる味の劇的な変化

浅煎り(ライトロースト)では花のような香りと明るい酸味が際立ち、中煎り(ミディアムロースト)ではバランスの取れた甘みが現れ、深煎り(フレンチロースト)では苦味とコクが支配的になりました。同じ豆とは思えないほど、それぞれが異なる個性を持った別の飲み物として楽しめたのです。

特に印象的だったのは、浅煎りの時に感じた「レモンティーのような爽やかさ」が、深煎りでは「ダークチョコレートのような濃厚さ」に変化したことです。この体験から、焙煎は単なる加熱処理ではなく、豆の持つポテンシャルを引き出す芸術だと実感しました。

忙しい社会人でも楽しめる焙煎度の使い分け

現在私は、朝は浅煎りで頭をスッキリさせ、午後は中煎りでリラックス、夜は深煎りでゆっくりと一日を締めくくるという使い分けをしています。一つの豆で三つの異なる体験ができるのは、コーヒーの大きな魅力です。焙煎度を意識するだけで、日常のコーヒータイムがより豊かになり、ストレス解消効果も高まったと感じています。

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