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コーヒー講師が3ヶ月実験して判明!水質調整で味が激変する理由と改善方法

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コーヒーの水質調整で味が激変!硬水と軟水の違いを実感した体験談

先日、いつものように朝のコーヒーを淹れていたとき、ふと「この水、本当にコーヒーに適しているのだろうか?」という疑問が頭をよぎりました。実は私、システムエンジニア時代から水にはこだわりがあったのですが、コーヒー講師になってからも意外と水質については深く検証していませんでした。そこで約3ヶ月間、自宅の水道水から市販のミネラルウォーターまで、様々な水を使ってコーヒーの抽出実験を行った結果、水質調整がコーヒーの味に与える影響の大きさに正直驚きました

実験のきっかけ:同じ豆なのに味が全然違う?

きっかけは、コーヒースクールの生徒さんから「家で淹れると教室と同じ味にならない」という相談を受けたことでした。豆も挽き方も抽出方法も同じなのに、なぜ味が変わるのか。答えは「水」にありました。教室では浄水器を通した軟水を使用していましたが、生徒さんの自宅は硬水地域だったのです。

硬水とはミネラル(主にカルシウムとマグネシウム)の含有量が多い水のことで、日本の水道水の多くは軟水ですが、地域によってはかなりの硬水になることがあります。このミネラル含有量の違いが、コーヒーの抽出効率と味わいに大きく影響することを、実際の検証を通じて確認できました。

忙しい社会人の皆さんにとって、朝の一杯は一日のスタートを切る大切な時間です。その貴重な時間をより充実したものにするために、水質調整は決して難しいものではありません。むしろ、一度理解してしまえば、コストを抑えながら劇的に味を向上させることができる、最もコストパフォーマンスの高い改善方法だと実感しています。

自宅の水道水でコーヒーが美味しくない理由を水質から検証

私が自宅でコーヒーを淹れ始めた頃、同じ豆を使っているのに「なぜか味が安定しない」という悩みを抱えていました。豆の挽き方や抽出温度を変えても、どこか物足りない味になってしまう。そこで気づいたのが、水質の重要性でした。

水道水の成分がコーヒーの味を左右する

実際に自宅の水道水を調べてみると、予想以上に多くの成分が含まれていることが分かりました。特に問題となるのは以下の要素です:

成分 コーヒーへの影響 私の実感
塩素 香りを阻害し、苦味を強調 豆本来のフルーティーさが消える
カルシウム・マグネシウム(硬度成分) 抽出効率に影響、過抽出や未抽出の原因 同じ時間で淹れても濃さが日によって違う
鉄分 金属的な味の原因 後味に違和感のある苦味が残る

地域による水質の違いを体感した結果

転居を機に水質調整の重要性を痛感しました。以前住んでいた地域では硬度80mg/L程度の軟水でしたが、現在の住所では硬度150mg/L超の硬水。同じ豆、同じ淹れ方でも明らかに味が変わってしまいました

硬水の場合、ミネラル分が多いため抽出が進みやすく、普段と同じ時間で淹れると過抽出気味になり、雑味が目立つようになったのです。この経験から、水質調整は単なる「こだわり」ではなく、安定した美味しいコーヒーを淹れるための必須条件だと確信しました。

硬水と軟水がコーヒー抽出に与える影響を実際に比較してみた

実際に硬水と軟水でコーヒーを抽出して、その違いを検証してみました。使用したのは同じエチオピア産の豆(中深煎り)で、抽出条件を統一して比較実験を行いました。

使用した水と基本データ

検証に使用した水は以下の通りです:

水の種類 硬度(mg/L) 主要ミネラル 入手方法
軟水(南アルプスの天然水) 約30 カルシウム・マグネシウム少量 コンビニで購入
硬水(コントレックス) 約1468 カルシウム・マグネシウム豊富 スーパーで購入
水道水(浄水器通過後) 約80 中程度 自宅の浄水器

抽出結果の明確な違い

軟水での抽出は、豆本来の酸味と甘みがクリアに表現され、すっきりとした味わいになりました。特にフルーティーな香りが際立ち、後味も軽やかでした。

硬水での抽出では、ミネラル分が豆の成分と結合し、苦味とコクが強く出ました。ただし、酸味は抑えられ、重厚な味わいに変化。飲みごたえはありましたが、豆の個性は軟水ほど明確ではありませんでした。

浄水器の水は両者の中間的な味わいで、バランスが良く日常飲みに適していました。

この実験により、水質調整の重要性を実感。豆の特性を活かしたいなら軟水、力強いコクを求めるなら硬水と使い分けることで、同じ豆でも全く違う表情を楽しめることが分かりました。

市販のミネラルウォーターでコーヒーを淹れ比べた結果

実際に5種類の市販ミネラルウォーターを購入し、同じ豆(エチオピア産イルガチェフェ)を使って抽出比較テストを行いました。使用したのは、硬度の異なる「南アルプスの天然水(硬度30)」「いろはす(硬度27)」「エビアン(硬度304)」「コントレックス(硬度1468)」「クリスタルガイザー(硬度38)」の5種類です。

軟水系ミネラルウォーターの検証結果

硬度30前後の軟水グループでは、どれも似たような結果となりましたが、微細な違いを発見できました。南アルプスの天然水で淹れたコーヒーは、豆本来の酸味と甘みのバランスが最も良く表現され、クリーンな後味が印象的でした。一方、いろはすは若干あっさりとした仕上がりになり、コクが物足りない印象を受けました。

水の種類 硬度 抽出時間 味の特徴 コスパ評価
南アルプスの天然水 30 4分30秒 バランス良好 ★★★★☆
エビアン 304 5分10秒 コク深い ★★☆☆☆
コントレックス 1468 6分20秒 苦味強い ★☆☆☆☆

硬水系での予想外の発見

エビアンでの抽出では、コクと深みが増す一方で、抽出時間が30秒ほど長くなりました。これは硬水に含まれるミネラル分が抽出を阻害するためです。コントレックスに至っては、苦味が強すぎて飲みにくく、水質調整の重要性を痛感する結果となりました。毎日のコーヒータイムを考えると、コスト面でも軟水系の選択が現実的だと判断しています。

浄水器導入前後でのコーヒーの味変化を記録

実際に浄水器を導入した際の変化を、3種類の豆を使って詳細に記録しました。導入前は水道水をそのまま使用していましたが、浄水器設置後の味の変化は想像以上に明確でした。

浄水器導入前後の味比較テスト結果

導入から1週間後、同じ豆・同じ抽出条件で比較テストを実施しました。使用した浄水器は活性炭フィルター式で、塩素除去と軽度の軟水化機能付きです。

豆の種類 導入前(水道水) 導入後(浄水)
エチオピア(浅煎り) 酸味が尖って感じられる フルーティーな酸味が際立つ
ブラジル(中煎り) 苦味が強く重たい印象 ナッツ感とコクのバランスが良好
グアテマラ(深煎り) 渋みが残る後味 チョコレートのような甘みが明確

最も変化を感じた抽出条件での記録

特に変化が顕著だったのは、V60を使用した中挽き・93℃・3分抽出での条件でした。水道水使用時は塩素臭が微かに残っていたのが、浄水器導入後は完全に消失。豆本来の香りが立ちやすくなり、抽出中のブルーミング(※蒸らし時の豆の膨らみ)も明らかに良好になりました。

導入から2週間が経過した現在、朝の一杯が格段に美味しくなったことで、出勤前の時間がより充実しています。水質調整によってコーヒーの品質が向上したことで、豆選びへの興味も深まり、週末の豆探しが新たな楽しみとなりました。初期投資は約8,000円でしたが、毎日のコーヒータイムの満足度を考えると十分に価値のある投資だったと実感しています。

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